【変革会議】時代に合った組織変革とは【変革会議】時代に合った組織変革とは
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組織改革を進める際に活用したいフレームワーク

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組織開発で活用できるフレームワークを紹介

現代のビジネス環境は、加速度的に変化する市場動向や技術革新、そしてグローバル化の波にさらされています。こうした状況下で企業や組織が持続的に発展していくためには、組織内部の仕組みや人材、そして文化のあり方を適切に整えていくことが不可欠です。その際、「フレームワーク」という理論的枠組みを活用するアプローチは、経営理念の浸透や目標管理、チームビルディング、さらには組織変革の推進において大きな助けとなります。以下では、主要なフレームワークの概要と、実際にどのような形で組織開発を後押しするのかを、論理的かつ分かりやすくご紹介していきます。


ミッション・ビジョン・バリュー (MVV)

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は、組織の哲学や価値観を明確化し、社員全員が同じ方向を向いて行動できるようにするための基本的な手法です。
- ミッション:組織が存在する理由や社会的役割を提示し、「何のために企業があるのか」という根本的意義を言語化します。
- ビジョン:将来における理想的な姿やゴールを共有し、どのような組織を目指すのかを具体的に描きます。
- バリュー:組織が大切にする行動規範を設定し、社員一人ひとりが日々の判断や振る舞いに生かせるように示唆します。

MVVを定義することで、組織のアイデンティティが確立され、経営陣から現場の社員に至るまで、意思決定やコミュニケーションが一貫性を保ちやすくなります。外部ステークホルダーに対しても、企業が何を重視し、どんな未来を築こうとしているのかを効果的にアピールできる点がメリットです。ただし、策定後の定期的な見直しと社員のフィードバックを取り入れるプロセスを怠ると、理念が形骸化するリスクもあります。そのため、社内外の声を反映させ、常に再調整できる柔軟性が重要となるでしょう。


OKR (Objectives and Key Results)

OKRは、短いスパンで挑戦的かつ測定可能な目標を設定し、達成度をモニタリングすることで、組織やチームの成果を最大化する管理フレームワークです。
- Objectives:組織やチームが「どこへ向かうのか」を明確に示す大まかな目標を設定します。少し高めのハードルを掲げることで、モチベーションや創造性を刺激します。
- Key Results:Objectivesを数値化あるいは可視化できる具体的な指標として定め、達成度を客観的に評価可能にします。

この仕組みによって、トップマネジメントの方針と現場レベルの取り組みが連動し、全社的なアライメントが強化されます。個人やチームは、自分の貢献がどこに繋がっているのかを明確に把握できるため、業務への集中度や責任感が高まるでしょう。加えて、定期的なレビューを設けることで、環境の変化に即応した修正も容易になります。一方、目標設定の難易度が極端に偏ると、やる気を削いでしまうか、逆に挑戦意欲を欠いてしまう懸念があります。よって、チャレンジングでありながら現実的な水準を見極めることが鍵です。


マッキンゼーの7S

マッキンゼーの7Sは、組織を多角的に捉えるための分析ツールであり、以下の7つの要素で構成されています。

  1. Strategy(戦略)
  2. Structure(組織構造)
  3. Systems(システム)
  4. Shared Values(共有される価値観)
  5. Skills(従業員のスキルや能力)
  6. Staff(人材配置や人員構成)
  7. Style(リーダーシップや企業文化)

これらの要素が有機的に結びついているかどうかを調べ、全体的な整合性を高めることが狙いです。たとえば、革新的な戦略を立案しても、そこに見合った人材のスキルや組織構造、企業文化が整備されていなければ効果は限定的です。逆に、組織内の共通価値観やリーダーシップの方向性が戦略と噛み合わない場合も成果が伸び悩みます。7つの要素を系統的に見直すことで、問題の根源がどこに潜んでいるのかを洗い出し、必要な組織変革の糸口を見つけやすくなるのです。組織再編や新規事業の立ち上げといった重要な局面で、全体最適を図るための指針として活用されることが多い手法と言えます。


タックマンモデル

タックマンモデルは、チームの発達過程を段階的に整理し、チームワークを最適化するための視点を提供します。一般的には次の5つのステージが提唱されています。

  1. 形成期(Forming):メンバー同士が初めて顔を合わせ、やや遠慮しながらも期待を抱く段階。
  2. 混乱期(Storming):役割や意見の衝突が表面化し、摩擦が起こりやすいフェーズ。
  3. 統一期(Norming):メンバー間の信頼が芽生え、共通のルールや価値観が整い始める時期。
  4. 機能期(Performing):チームとしての結束が高まり、連携力や生産性が大きく向上する段階。
  5. 散会期(Adjourning):プロジェクト終了や目的達成後、チームが解散する局面。

このモデルを意識することで、チームリーダーは適切なリーダーシップスタイルやコミュニケーション手段を選択でき、混乱を少なくして高い成果に導くことが容易になります。たとえば、混乱期では意見の衝突をむしろ前向きな議論に変換し、建設的な方向に導くファシリテーションが求められます。チームがどの段階にあるかを客観的に評価することで、全体のパフォーマンスを底上げするための施策を的確に講じられるでしょう。


ワールド・カフェ

ワールド・カフェは、カフェのようにリラックスした雰囲気の中で多様な議論を展開し、新たな知見やアイデアを得るための対話型手法です。
- リラックスムードの重視:形式張った会議では発言しにくい人も、気軽な環境が整えば率直に意見を交わしやすくなります。
- 少人数セッションの反復:各テーブルで議論が一定時間行われた後、メンバーをシャッフルしながら意見を広く交換し、より多角的な視点を取り入れます。

このプロセスによって、伝統的な会議形式では出にくい斬新な発想や組織内の“潜在的な知識”が引き出されるのが大きな特徴です。イノベーションや課題解決のために多様な意見を結集したい場面で特に威力を発揮し、議論そのものを活性化させる効果があります。ただし、楽しい雰囲気に流されて結論が散漫になる可能性もあるため、テーマ設定やファシリテーターの腕前が成否を左右します。


フューチャーサーチ

フューチャーサーチは、過去・現在・未来を包括的に捉え、全員が共通のビジョンを描き、その実現に向けたアクションを立案する手法です。
- 過去から学ぶ:成功事例や失敗の要因を振り返り、組織が積み上げてきた強みと弱みを再確認します。
- 現在を分析:組織内部と外部環境を正確に把握し、どのような課題が存在するかを冷静に洗い出します。
- 未来を構想:複数の立場や意見が交わる場で、一人ひとりが思い描く理想の姿を共有し、そこから具体的な実行計画を組み立てます。

このように多角的な視点を取り入れることで、最終的に合意形成やコミットメントが高まり、現場レベルでの実行力が向上します。組織変革を本格的にスタートさせるタイミングで多く用いられ、共通理解を深めながら中長期的な方向性を固められる点が大きな強みです。ただし、実施には多くの時間と人手が必要になるケースが多いため、事前の周到な準備と各部署との連携が欠かせません。


アプリシエイティブ・インクワイアリー

アプリシエイティブ・インクワイアリー(AI)は、組織や個人の“ポジティブな面”に光を当て、それを発展的に活かすアプローチです。
- ポジティブコアの探求:問題解決ではなく、過去の成功や得意分野を掘り起こし、その背景を探ることでポテンシャルを再認識する。
- 4Dモデル:発見(Discovery)→夢(Dream)→設計(Design)→実行(Destiny)のプロセスを段階的に踏むことで、理想とする未来像を明確化し、そこに到達する道筋を具体化する。

このプロセスを経ると、メンバー同士の信頼感や連帯感が高まりやすく、組織全体に前向きなエネルギーが広がります。その結果、メンバーが自発的に新しい挑戦を行うようになりやすい点が魅力です。もっとも、「弱点や課題を直視しなくても良い」というわけではないので、ポジティブな視点と現実的な問題意識の両立が望まれます。うまくバランスを取ることで、従来の問題志向型アプローチでは得られなかった創造的なブレイクスルーが期待できます。


ジョハリの窓

ジョハリの窓は、自己開示と他者からのフィードバックを通じて、自己認識と対人理解を深めるツールです。
- 4領域の整理:開放領域(自分も他人も知っている面)、盲点領域(自分は知らないが他人は知っている面)、隠蔽領域(自分は知っているが他人は知らない面)、未知領域(自分も他人も知らない面)の4つに区分して、認識の違いを把握する。
- 相互理解の進展:自己開示によって盲点領域が縮小される一方で、他者からのフィードバックにより新たに発見される面が増えるため、コミュニケーションがより滑らかになりやすい。

ジョハリの窓を導入することで、メンバー同士の信頼醸成が促進され、隠れていた能力や潜在的な問題点を早期に明らかにできる可能性があります。特に、新しく組成されたチームや、個々の行動特性が十分に把握されていない場合に有効です。とはいえ、率直なフィードバックを得るためには、ある程度の心理的安全性が求められます。そのため、先に組織文化を整え、誰もが意見を言いやすい風土を築いておくことが理想的でしょう。


認知/行動ループ

認知/行動ループは、人や集団の認知(思考パターン、価値観)と、それに基づく行動の相互作用を明らかにするフレームワークです。
- 認知と行動の因果関係:人がある出来事をどう解釈するかによって、その後の行動や反応が変化し、それがさらに周囲の反応を引き起こして、本人の認知を強化するループを形成する。
- 誤解やズレの修正:異なる背景を持つメンバー同士が認知を共有し合い、どこで齟齬が生まれているのかを丁寧に洗い出すことで、コミュニケーション改善につなげる。

組織運営において、こうした認知の違いが摩擦や対立を招く要因となる場面は少なくありません。認知/行動ループを可視化する取り組みによって、表面的な行動だけではなく、その背後にある思考パターンを理解しようとする姿勢が根付くと、チームワークや意思決定の質が高まります。最終的に、互いの考え方を尊重しながら協力関係を築ける土壌が育まれるでしょう。


コーチング

コーチングは、個人やチームの潜在能力を引き出し、主体的な成長や成果創出をサポートする対話型の支援方法です。
- 質問と傾聴:コーチは、相手の考えを引き出すためにオープンクエスチョンを中心に据え、深く傾聴することで本人が自ら解決策を見つける手助けをします。
- 伴走型サポート:トップダウンの指示ではなく、共に目標を見据えながら進捗をフォローするため、学習意欲や自発性が育ちやすい。

この手法によって、組織内の個人が強みを自覚し、自発的に問題解決に取り組む文化が形成されやすくなります。マネージャーがコーチングスキルを身につけることで、メンバーのモチベーションや能力開発を促進し、結果として全体のパフォーマンス向上に結びつきます。ただし、コーチの資質や関係性の構築が不十分だと、単なる形だけの面談に終わってしまう恐れもあります。継続的なトレーニングや実践の中で双方の信頼関係を厚くすることが重要です。


フレームワークを使うときの注意

ここまで紹介してきたフレームワークは、組織開発を前進させる上で非常に有益ですが、あくまで「道具」の一つに過ぎません。どの方法論にも必ず前提条件と特徴があり、自組織の課題や文化、メンバーの特性に合った形で導入しなければ十分な成果は得にくいでしょう。

また、複数のフレームワークを同時に活用することで相乗効果を狙うことも可能ですが、目的やプロセスが曖昧になると混乱に陥るリスクが高まります。まずは「何を解決したいのか」「組織をどのように変えたいのか」を明確にし、最適な方法や組み合わせを選択してください。その上で、導入後のフォローアップや振り返りの仕組みを整え、必要に応じて柔軟に修正を加えていくことが欠かせません。

さらに、フレームワークを効果的に機能させるには、組織内の心理的安全性や相互理解を高める取り組みが不可欠です。たとえば、ジョハリの窓やコーチングなど、対話やフィードバックの文化が鍵となる手法では、日常的にオープンなコミュニケーションを重視する姿勢が大前提となります。もしこの土台がないまま運用すると、形だけの取り組みになり、期待した変化が生まれにくい点に注意が必要です。


まとめ

ここまで取り上げてきたフレームワーク群は、組織の潜在能力を解放し、健全な文化と構造を築くための強力な手がかりになります。

ただし、どれほど優れたフレームワークを導入しても、組織文化や風土と乖離した使い方をすれば期待通りの効果は得られません。現場の声に耳を傾けながら、状況に合わせて手法をカスタマイズしていく柔軟性が大切です。定期的に振り返りを行い、必要があれば運用方法を調整することで、フレームワークは真価を発揮します。

最終的には、組織開発の成功は「特定のフレームワークを使ったから実現できた」という単純なものではなく、多様な方法論を活かしつつ、人々の協働意欲と学習文化を高める取り組みの積み重ねによって形作られるものです。各フレームワークの特性を理解し、自社やチームの課題に最適な手段を選択することで、組織が一丸となって未来を切り拓く大きな原動力を得られるはずです。変化の激しい時代だからこそ、一歩先を見据えた組織開発を意識し、柔軟かつ戦略的にフレームワークを活用していきましょう。

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引用元:レアリゼ公式HP https://www.realiser.co.jp/

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